<フェルトについて>

フェルトは羊毛を主とする獣毛繊維に、温度・湿度・振動・摩擦・圧力を加えることによってできます。
織物でも編み物でもなく、繊維どうしが絡まり、圧縮された物です。
なぜ絡まるか、それは人間の髪の毛と同じにキューティクルがあるからです。
キューティクルが開き、噛み合う事で絡まって、硬くなっていきます。
歴史は古く、中国西部の砂漠にある噴墓から見つかった帽子などは、紀元前900年頃の物とわかっている様です。
遊牧民のパオに使う素材としても有名です。
現在では、フエルトペンやピアノの内側、その他衝撃や音を吸収するためにも使われている様です。
ただこのような大量生産の製品に使用されているフエルトは、工業製品です。

羊の毛刈り取っても、人間の髪のように繊維がバラバラにはなりません。
丸ごと一頭分刈り取り、シート状になっている状態を「フリース」と言います。
フリース状を軽くほぐし、まだ油分がついた状態を「グリージーウール」
グリージーウールを洗剤で洗ってキレイにしたのが「スカード」
スカードを梳いたり整えたりする過程を経て、「スライバー」になります。
「スライバー」とは毛糸になる前の撚のかかっていない状態です。
そのスライバーを染色しフェルト化して、そがまつみかばんの作品が出来上がります。

 

<そがまつみかばんとフェルト>

そがまつみかばんでは、羊毛の種類を選び、染色をして、フェルトにします。
一般的に広く使われているのは「メリノー種」です。比較的繊維が長くつやがあってフェルト化しやすい種類です。
フェルト化はしにくいですが「ロムニー種」「ジャコブ種」なども使います。
「メリノー種」とは違った素朴な雰囲気が気に入っています。

フェルトの大きな特徴は、一体成型で形が作れることです。
ですが、フェルトの持つ柔らかなイメージだけでは無く、違った雰囲気にしたいと、あえて加工したりしています。
’ほんわか’だけではないフェルト作品を作れるようになりたいと考えながら、学生時代に聞き齧った知識をもとに、独学で試行錯誤をくり返しながらの毎日です。

 

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